
以前から、絶対に行ってみたいと思っていた憧れの宿、修善寺【あさば】さんに行ってきました。
日本にわずか11軒しかないルレ・エ・シャトーの加盟宿で、日本を代表する高級旅館です。
本当にとっても贅沢で満足する時間を過ごせました。
今回は、実際に宿泊して私が感じた、旅館あさばの魅力をお伝えします。
1. 重厚な建築美を感じる建物

まず、門構と入口から500年の歴史を感じます。
入口の暖簾は季節により変わるそうです。

一歩中に入ると、もう別世界です。
清潔感あふれる畳敷きで、こちらでは一日中、靴を履くことなく過ごせます。

太陽の光が差し込む、大きな池のある中庭。

伝統ある立派な能舞台が見えます。
こちらの舞台では年に数回、野村萬斎さんや松本幸四郎さんなど、名だたる有名な方々の能や狂言、舞踊などが、実際に鑑賞できます。

池を覗くと大きい鯉がたくさん。

お土産売り場も、雰囲気があります。

客室へ続く廊下も、絵になります。

夜のロビーはまた一段と綺麗です。

あさばの玄関門。
こちらの門は、明治時代にこちらに移築されたそうで、厳かな歴史を感じます。
あさばさんでは、どこを見ても綺麗で格式の高い雰囲気を感じられます。
2. 美しい景色が楽しめるサロン

今回一番気に入った場所が、こちらのサロン。
利用時間 6:00〜11:30、14:30〜23:00

サロンでは、ビールやシャンパンなど、お酒もいただけます。

白を基調としたサロン。 とっても素敵です。
アートブックが沢山並んでいます。

コーヒーや紅茶はセルフサービス。
冷水と、常温のお水もあります。

コーヒーカップが温められているところはさすがです。

こちらはサロンの特等席。
素晴らしい庭園が、目一杯見渡せます。
ここに座って、何時間もぼーっとできます。

日が落ちてくると、旅館の方が小舟に乗って、灯籠を浮かべに行きます。

ライトを設置せず、毎日毎日、直接人の力で灯籠をを浮かべに行くのが、またいいです。

夕暮れ時は、一番風情があります。
日常を忘れ、暮れゆく景色をただ眺めながら、珈琲やお酒をいただく贅沢。

夜は能舞台がライトアップされます。
この景色を観れるのは、あさばさんに泊まった方のみ。 なんとも贅沢です。
3. 能舞台が眺められる客室
【あさば】さんは、全16室のみの宿です。

今回宿泊したのは、客室風呂がついていない、スタンダードなお部屋。
一間のこじんまりとしたお部屋ですが、結果とっても満足できるお部屋でした。
こちらの客室は能舞台と池に面していてとっても景色がよく、部屋風呂がついていなくても、貸切風呂などの温泉が充実しているからです。

秋の掛け軸。

次の間には、椅子が二脚置かれています。

こちらのお部屋からは、この景色が眺められます。
窓を開けると、川の流れる音が聞こえてきます。

夜には、圧倒的な存在感の能舞台が浮かび上がります。 お部屋からこんな景色が見れるのは圧巻です。

左側を見ると滝が流れています。 水の音がまた癒されます。

そして、寝具はふかふかの布団で、ベッドのような分厚いマットレスが敷かれ、寝心地抜群。

館内着は、柄違いの浴衣が一人2着ずつ。
とんぼ柄の浴衣がとても可愛いです。

浴衣とは別で、ガーゼのパジャマも用意されています。
至れり尽くせりで、ゆったりとくつろげました。
4. きれいで充実した温泉
内風呂と野天風呂、二つの貸切風呂があります。
▼内風呂
利用時間 14:30〜24:00 、 5:00〜10:00

こちらは女性の内風呂。
こじんまりとしていますが、時間帯によってはほぼ貸切で入れます。
とろとろの温泉で、お湯は熱すぎず、ついつい長風呂してしまう気持ちいいお風呂でした。

脱衣所も、いつ行っても綺麗に保たれていました。 その都度お掃除がなされ、宿泊されている方も皆さん綺麗に使われているからだと思います。

タオル類も、毎回棚にきっちり備えられていたので、清掃がとても行き届いていました。
浴場が清潔なのは私にとっては、とても大事なポイントです。
▼貸切風呂
貸切風呂は二つあり、14:30〜22:00まで空いていればいつでも入れます。

わざわざ予約などしなくても、好きな時間に好きなだけ入れるのが、とってもいい所です。
こちらでは、ほとんどの部屋にお風呂がついているので、貸切風呂はどの時間帯にいっても、ほとんど空いていて入れました。
ー貸切風呂1

ー貸切風呂2

どちらも二つの洗い場付きで、大人二人でも充分入れる湯船でした。
窓からのそよ風も気持ちいいです。


貸切風呂にも、タオルやアメニティが完備されているので、いつでも手ぶらで入れます。
▼野天風呂
野天風呂は、男女入れ替え制です。
男性 14:30〜17:00、22:00〜24:00、7:30〜22:00
女性 17:00〜22:00、6:00〜7:30
野天風呂は、緑と池を眺めながら、ゆっくりと入れます。
朝と夜、ぜひどちらも入ってほしいです。
男女入れ替え制ですが、こちらもいつ行っても綺麗でした。

秋の少し肌寒い日に訪れたのですが、バスタオルはタオルウォーマーに。
とってもふかふかで暖かく、このような細かな心遣いが、あさばさんの魅力だと思います。

夜の野天風呂の様子。
竹林もライトアップされていて、とても綺麗でした。
滞在中、4種類の温泉を何度も楽しむことができます。
5. 季節を感じる美味しいお料理
あさばさんが人気の宿の理由の一つは、とても美味しいお料理がいただけることです。
こちらでは、夜も朝も部屋食となり、周りを気にすることなく、お部屋でゆっくりいただけます。
夕食
▼献立

▼菊の祝い酒

見た目も可愛い菊のお酒から始まります。
▼津蟹の茶碗蒸し

津蟹と蟹味噌が美味しい一品目。
期待が広がります。
▼百合根衣揚げ、黒豚西京焼

▼烏賊、地魚、いくらの小丼

▼ひげ鱈の椀もの

▼地きんめ炭火焼

きんめは、炭火に載せた状態で提供されます。

衣のパリパリ感と、脂の乗ったきんめが最高。
添えられたおろしが、また美味でした。
▼雲子 焼大根 菊菜あん

上に乗っているのは鱈の白子を揚げたものですが、こちらが絶品でした。 見た目も綺麗です。
▼蓮芋 三葉 山葵酢

▼大中寿芋

里芋のように見えますが、味は焼き芋みたいにすごく甘くてびっくりしました。
▼天城軍鶏釜ごはん

こちらの釜ごはんが美味しくて、何杯もおかわりしました。

デザートは、3品から選べました。
▼ブラマンジェ

▼くずきり

こちらの、くずきりが美味しかったです。
▼最後にアイス


食事を食べ終えた頃にはすっかり日が暮れていました。 この景色を見ながら、夕食をいただきました。
朝食

朝から盛りだくさんの朝食。
まず、お米がとっても美味しく、山葵と鰹節を載せたわさびご飯が絶品でした。

椎茸は、炭火で焼いていただきます。

だし巻き卵は甘くてとっても美味しかったです。
大きいアジの開きも、温かい状態で提供されます。


朝のデザートも、柿と汁粉の2品。
朝からお腹いっぱいになりました。
6. 感想

【あさば】さんは、一部屋10万を超えるお宿でしたが、期待を上回る満足度の高いお宿でした。
細かい気配りが行き届いていて、こちらではゆったりとした贅沢な時間を過ごすことができました。
どこか別世界に迷いこんだような、日本の伝統美を感じる、大人の高級旅館です。
次は舞台鑑賞のできる日に、またお伺いしたいです。

あさば (ASABA)
チェックイン 14:30
チェックアウト 11:30
総部屋数:16室
アクセス:修善寺駅からタクシーで約7分
静岡県伊豆市修善寺3450-1
TEL:0558-72-7000